ひとの成長発展を環境でアシスト

何っ? こんなイケてる環境でフォルクスワーゲンをつくっているのか??CASA Brutus (2002年4月号)にて

環境が行動を決定する』 人の考え方や行動というものは環境から影響を受けます。
ひとに変化・成長を生み出すには、教えたり、励ましたり、叱ってみたり、口で伝える方法はいろいろありますが、「環境で伝える」ことも方法のひとつです。サードプレイスはまなびや愉しみのための環境づくりを試行錯誤/DIYで進めていますが、その改善の中で好奇心を刺激したり、発見をうながしたり、いろいろなことに興味を持ってもらい、ひとの視野が広がり気分がONになることのお手伝いをしたいという思いがあります。

ミッションとはWhy to do。その仕事をする理由(育ちの環境を振り返ってみる) 

何かをやろうと思った時に、周りにいる人間にあれやこれやブレーキをかけられる環境は問題です。しかし、良くも悪くも、他人というのは思い及びもしない価値観を持っていて、”(その人の価値観で)良かれ”と思って、面白くないことを言ってくるものです。世の中は理不尽なことだらけ。口で伝えたら分かるのかといえば、あまりそうではなく、価値観の違いに関しては、口で言っても伝わらない。伝わらない人には伝わりません。逆に価値観が同じなら言語が違ってもなんだか伝わります。口で伝えるという方法には、思ったよりも相当低いところに限界があるんじゃないかと40年以上生きてきて思い始めています、、、

サードプレイスが環境にフォーカスする理由は、口で伝えるのは難しいので環境でメッセージを伝えていきたいという意図もありますが、もう1つ大きな理由があります。実はこちらが先です。私は物的にはまあ不自由することのない家庭に育ってきたと思いますが、整理整頓や清掃になかなか問題ある家庭環境でした。そのことに幼少の時から大きな違和感・恥ずかしさなど引っかかるものをずっと感じて生きてきました(そしてそれは今でも変わりませんが・・・)。何かをやろう、何かをしなきゃという時に、まずあれもこれも探しまわらなければいけないとか、掃除や整理整頓をしなきゃいけないとか、そしていろんな道具やら環境やらがあったとしても、とても使いにくい、、。そんなスムーズにコトが運ばない環境にいつもストレスを感じていました。そのため、身の周りの環境をOrganize(整理)し、スムーズに作業ができるようにOptimize(最適化)したいという思いが心の一番奥底にあります。スムーズに作業できないデメリットは、時間がもったいないとか効率が悪いとかもありますが、何より思うところは、リズムに乗れずに違和感ある気分でやっても楽しくないし、いい成果は得にくいだろうということです。楽しめずにやることでいい結果が出ないなんて、幼稚園児にでも分かる道理です。

そんな違和感ある環境が、私のパーソナリティーを定義している、私の行動を決定していると思うのですが、幼少の時の2つのエピソードについてはまたいつかブログに整理していきたいと思います。

積み上がらないことはしたくない

真面目すぎる!?DNAなのか、氷河期世代と呼ばれる世代意識なのか、育ちの環境なのか、まあその全てなのでしょうが、積み上がらないことはしたくないと思うタイプで、環境をコツコツ整えて、体系的に積み上げている今の仕事は楽しいし、この進め方でやるのが今のところ1番だと感じています。(そしてそれは弱点でもありますが、、、)

Juice of Life

まなびや愉しみというものは、リズムに乗って気分良く、ぐうぅーっとDrive(加速)している瞬間に最高の喜びがあると思っています。これが人生の美味しいところ、楽しいところであって、そこを味わうことで次の気分と視野が広がっていく。人間というLIFE(生き物)のエネルギー(ガソリン)は案外 ”気分”だと思っています。

Mazdaの2015年のCM。Mazdaの業績もこのころ”Drive”する
成長や質の向上をもたらすものは?

『好き』とは興味あることであり、行動を生み出すエネルギー源です。英語では 好き のことをTurn Onと言うこともありますが、スイッチが入りエネルギーが発生する語感があります。

『興味・関心』は、英語で Interest Interest は同時に “金利・利息”というお金の意味もあります。実に現金な、というか、身も蓋もない捉え方です。全く興味深いことなのですが。

私たちサードプレイスも『何度も繰り返すこと・継続すること』をとにかく大切にしようと決めています。何度も繰り返すことで遊びもまなびも質が向上するし、お金に関して言えば、長い間銀行にお金を預けていれば預金は増えます。いや、増えました(最近は低金利すぎて銀行預金は増えない時代となっています。借金は相変わらず増えますが、、、)

The most powerful force in the universe is compound interest.  – Albert Einstein –

アインシュタインの言葉に、『この世で最強のパワーは複利である』というものがあります。

成長するには、つまり、何かの質を向上させていくには、”Interestが大きいこと” を繰り返しするしかありません。近年のグローバルで競争過剰な時代において、”Interestが小さいこと” で競争に勝ち残れる見込みは全くないと考えたほうがいいです。

あなたの”最大のInterest(関心ごと)”をしっかり定義し、それをどこまでも伸ばして行くことを最優先に、そしてそれを伸ばしていける環境をとにかく大切に考えていきたいです。

やや長い余談

実は、私が高校生だったときに1番好きだった科目が地理。

めでたく!?、浪人し、予備校に通っていたとき、テストの成績上位者には図書券がプレゼントされていました。めでたく成績上位だったのでその図書券をよくもらいました。”地理”の上位者として500円の図書券を(笑)。全科目合計の成績上位者は確か2,000円。科目別の上位者には500円。確かそんなだったと思います。

地理が好きだし、成績もよかったので大学選びの基準にしようと志望校を探していた時期もあったのですが、”将来何するつもりなんだ?文系に進んで手に職がなかったら就職の時どうするんだ??” とまわり(特に父)にさんざん言われ、自分でもその先の見通しなど表現できないものだから、地理を基準に大学を考えるのは断念してしまいました。そんな意志の弱さでした。

そして、”環境工学”という言葉に、何か期待をして工学部の建築系学科を一応目指し、まぁ、めでたく入学することになります。しかし、環境工学 でいう 環境 というのは、土地とか自然というカテゴリーでは全くありません。光環境とか熱環境とか音環境とか、建物で言うところの”設備”のことで、大学に入ってしばらくして、あれれ何か違うぞ、、、と疑心暗鬼というか、しっかり調べもせずに勝手に期待した自分になんだか落ち込んだものでした・・・・。

地理というのは人間の反応(response)を含む

大学を卒業し、ゼネコンに勤めたあと、ワイン屋、インテリア/エクステリアのリフォーム、店舗企画の仕事もしばらくしていました。その後、家の事情でスタートしていたスペース運営の仕事に関わっていくことになります。

これが地理。地形とひとのレスポンスを記述。出典:behance

大学卒業後、20年以上経つ2017年のある日、Webの英英辞書でGeographyを引くことがありました。

Geography: Study of earth’s surface; includes people’s responses to topography and climate and soil and vegetation.
地理学: 地表についての調査研究。地形や気象、土壌、植生への人間の反応も含みます。

んんっ? どういうこと?? なんか思ってた概念と違うような???

『人間と環境の関係をスタディーする』という視点で地理を捉えたことは残念ながらありませんでした。しかし、昔も今もずっと変わらずに興味関心あることは、「ある環境において人がどう生活するのか?どう成長するのか?」とか、「そういう人/人格ができあがったのは、どういう環境でどのように育ったからなのか?」というように、人間の成長/発展とその環境面との因果関係/相互関係に興味がある ということにようやく整理がついてきました。

“環境が行動を決定する” 発言者不明

この言葉、アメリカのコロンビア大学のある教授の言葉だと思っていたのですが、検索をかけても、現在Hitしません。誰の言葉か確認できないのは、まあ構わないのですが、この10年ほどの間、この言葉は私のあたまの中に生き続けています。まるでアメリカの建築家 ルイス・サリバンの『形態は機能に従う(Form Follows Function)』を彷彿とさせる物事のあり方をずばり表現した切れ味ある言葉です。

まなびや愉しみをするのにふさわしい環境を考え続けていきたい。地の理を整えて、場ぢからを備えた環境をつくり続けていきたいと思います。

環境を変えるのが案外”速い” か!?

2019年2月23日(3月1日修正その①)

有限会社サードプレイス
代表 山本浩司
ジオグラファー (who Th!nk on earth)